コレステロール神話と天動説!

 

 

はじめに

 

「それでも地球は回っている」

 

宗教裁判で断罪され、そうガリレオがつぶやいたというエピソードはご存知の方がほとんどでしょう。

 

当時、「地球は宇宙の中心にあり静止しており、全ての天体が地球の周りを公転している」とする天動説が信じられていました。そしてこの考えは、キリスト教にはとても都合の良いものでした。

 

「神がつくった人間は特別な存在であり、人が住む地球も特別なところである。したがって、地球が宇宙の中心にあり、他の天体が地球の周りを回っている。地球が動いているなどあり得ない。」

 

このキリスト教の世界観に天動説はぴったりだったのです。

 

しかし、16世紀になるとコペルニクス(カソリック教会の司祭)が地動説を唱えるようになりました。また、17世紀の大航海時代になると、羅針盤になど天体観測技術の発達により、天動説ではうまく説明できない事象が次々と見つかりました。

 

さらに、ケプラーの法則や万有引力の法則の発見により、地動説の優位が動かせざるものとなり、天動説は廃れました。

 

「動く地球」が聖書の解釈に関わっていたため、地動説を唱えたガリレオは宗教裁判所に有罪判決を受けました。そして、後にさまざまな事実から、このガリレオの主張が認められ、その業績から「天文学の父」と称されるようになりました。

 

なぜ、このような話からはじめたのかというと、つい先日、同じようなことがあったからです。まあ、まだ兆し段階ですが。

 

その話をはじめる前に、次のような話を聞いたことがあると思います。

 

「卵を食べるとコレステロール値が高くなる」

 

実は、このコレステロールに対し、〝やっと〟その基準が変わる第一歩となる発表がありました。今回はそのお話をご紹介します。

 

◆ 動脈硬化学会が認めた事実

 

コレステロールの高い食品をいくら食べても、血中コレステロール値には〝まったく〟影響がない。

 

つい先日、平成27年5月1日、日本動脈硬化学会が次のような声明文をだしました。(声明文を抜粋)

 

・コレステロール摂取に関する声明

 

「2015年日本人の食事摂取基準」[厚生労働省のまとめ]では、健常者において食事中コレステロールの摂取量と血中コレステロール値の間の相関を示すエビデンスが十分ではないことから、コレステロール制限は推奨されておらず、日本動脈硬化学会も健常者の脂質摂取に関わるこの記載に賛同している。」

 

小難しい単語が並べられてわかりにくいですが、要は、冒頭のように「食べ物で血中コレステロール値があがることがない」ことが明らかになったということです。

 

つまり、「食事制限はまったくの無意味」だと、やっと認めました。

 

・予防のための食事制限というウソ!

 

「1日のコレステロールの摂取量を200㎎未満に抑えること」

 

動脈硬化学会は、「動脈硬化性疾患予防ガイド」(2012年度版)においてそう指摘しています。

 

卵1個に含まれるコレステロールは約210㎎。この数値を知らなくとも、卵を食べると血中コレステロール値が増えると信じていた人も少なくないでしょう。

 

つい先日も、「主人はコレステロールが高いので卵は食べさせないようにしています。」というお話を聞いたばかりです。ですが、私は身をもってこれがウソだとわかっています。

 

たとえば、我が家は毎日1個は卵を食べています。もちろん、コレステロール値など気にしません。タラコなど、コレステロール含有量が高い食材もまったく気にせず食べています。

 

しかし、私の血中コレステロール値は1度として190を超えたことがありません。今回の声明文でも次のような記述がありました。

 

「2013年秋にアメリカ心臓病関係の学会であるACC(アメリカ心臓病学会)/AHA(アメリカ心臓協会)が、生活改善のためのガイドライン「心血管疾患リスク低減のための生活習慣マネジメントのガイドライン」を発表した。

 

そこで、『コレステロール摂取量を減らして血中コレステロール値が低下するかどうか判定する証拠が数字として出せないことからコレステロールの摂取制限を設けない』との見解が出された。」

 

実は、この発表を受け、2014年3月、厚労省も同じようにガイドラインを改定していました。が、日本動脈硬化学会は、それから1年以上もたってから今回のような変更にいたりました。

 

・アメリカでの研究とは?

 

今回の声明文のもとになったアメリカの研究とは、次のような単純なものでした。

 

「コレステロールの含有量が高いものを、食べる人と食べない人にわけ、数週間にわたって追跡調査をした結果、どちらもその血中コレステロール値はほとんど変わらなかった。」

 

こんな地味~な調査を積み重ねたことにより、健康な人に関しては食事制限の必要がないという結論に至ったそうです。

 

しかし、考えてみれば当然です。体内のコレステロールは、そのほとんどが代謝されて胆汁になります。そしてこの胆汁は便といっしょに排泄物として体外にでていきます。

 

このことから血中コレステロール値が高い人は、ふたつの理由が考えられます。

 

ひとつは、コレステロールから胆汁への代謝がうまくいかないこと。そしてもうひとつは、胆汁がうまく排泄されないことです。その理由については後で説明します。

 

・コレステロールはどこからやってくるのか?

 

実は、コレステロールの7割は体内でつくられます。つまり、食事からとるコレステロールは一部にすぎません。そして体は、次のようなごく当たり前の調節機能により体内のコレステロール量をコントロールしています。

 

「食事から多くコレステロールをとったら、体内でつくる量を減らす。」

 

とりすぎれば体内で作る量を減らし、代謝ができれば胆汁になり便と一緒に排泄してしまう。このように調節しているわけですから、いくらコレステロールをとりすぎても、代謝がうまくいっていればコレステロール値が高くなりすぎることはありません。

 

事実、アメリカで報告された例では、ある高齢な男性が数年にわたり毎日、卵を20~30個食べていたにもかかわらず、コレステロールの検査値は生涯にわたってまったくの平常値だったそうです。

 

そしてこの男性の精密検査の結果、コレステロールの代謝と排泄が正常に行われていたことが確認されています。

 

・天動説とウサギの実験

 

「毎日、卵を2個以上食べていてもコレステロール値は正常」

 

こんな話が当てはまる方は山のようにいるはずです。もちろん、このことに気づいていたのは私だけではありません。疑問を感じていた医師も少なくないでしょう。

 

繰り返しますが、動脈硬化学会の予防ガイドラインは「1日食事から200㎎未満」である一方で、卵のコレステロール含有量が210㎎であるのに、です。

 

そもそも、コレステロール値における卵悪玉論とは次のような実験から生まれました。

 

「ウサギに卵を食べさせたら、コレステロール値が急上昇した。」

 

ウサギの食べ物は野菜です。(すいません。詳しくは知りません。)少なくとも、自ら進んで卵を食べるウサギはいません。このことから次のことが想像できると思います。

 

ウサギが好んで食べるエサにコレステロールは少なかった。そのため、ウサギは体内で十分なコレステロールを生成することができる。

 

逆に、大量のコレステロールをエサからとったことがないので、卵を食べることでとれた大量のコレステロールを代謝できる機能をもっていなかった。だからコレステロール値が急上昇した。

 

キリスト教は、その当時、天動説を都合よく利用しましたが、このウサギの実験も同じではないでしょうか。動脈硬化学会がコレステロール神話を利用することにより、そこに癒着する製薬会社から…。

 

そんな、よくある話が想像できます。

 

・とてもあいまいな基準

 

血中のLDL(悪玉)コレステロールの値が140㎎/㎗以上であると『高コレステロール血症』と診断されます。何ごとも基準がないと判断が複雑になりますから、ほとんどの医師はこの基準を参考にすることになります。

 

しかし、基準とは人間の判断ですから、この動脈硬化学会の基準に疑問をもつ医師がいるのも事実です。たとえば、平成26年の4月、日本人間ドック学会は次のような発表をしています。

 

 

「人間ドック受診者約150 万人から「健康人」として約34 万人を抽出。さらに約7分の1の集団を取り出した上、約1万~1万5千人の「超健康人」を選び、27項目の検査値を対象に、性別、年齢グループ別30~44歳、45~64歳、65~80歳)の「基準範囲」を求めた。

 

その結果、従来、学会や他の専門学会が定めてきた「判定基準値」と近かったものもある一方で、LDL-コレステロールなど一部の検査項目の基準範囲が従来の学会基準より上限値がかなり高くなった。」

 

仮に、私のLDLコレテロール値が176㎎/㎗だとすると、現行の判定基準では疾病判断値が140、ドッグでの判断値も119までですから、まず生活指導のみですむことはないでしょう。すぐに投薬となっている可能性が高くなります。

 

しかし、あたらしい人間ドックでの判定値だと178までですから、176なら生活指導すらありません。

 

・日本脂質学会

 

なぜ、ここまで基準値が違ってくるのかというと、物差しが違うからです。

 

疾病判断値が病気の人のデーターから作られた物差しであるのに対し、人間ドックのデーターは「超健康人」の人のデーターから作られた物差し。ドックでは、そんな健康人の物差しで基準範囲を設定しようという提案です。

 

ただし、この人間ドックの提案は、動脈硬化学会や現場の医師から猛反発をくらい、その後、「基準緩和は誤報」とトーンダウンしています。これも当然なことで、人間ドックのデーターは断面的な調査の結果です。

 

もし、こういったデーターをだすのなら、5~10年かけた経過観察の上で発表することが必要でしょう。

 

では、動脈硬化学会のデーターは信頼できるのかというと、そんなこともありません。たとえば、日本脂質学会は次のような指摘をしています。

 

「いわゆる悪玉と言われるLDLコレステロールを 140㎎/㎗ 以下にすることが目標としてかかげられている(総コレステロールなら 220㎎/㎗ 以下)。

 

しかし、これまでのガイドラインにはいくつもの大きな問題点があったため、ガイドラインとして成立していない。一般の人達のみならず医療関係者も、総コレステロール値が高いと総死亡率がどうなるかをきっと知りたいと思うはずだ。

 

しかし、これまでのガイドラインには、その総死亡率のデータが全く表示されていなかった。もしも想像とは逆に、コレステロールが高い人達の総死亡率が低いのであれば、今まで常識だったコレステロール害悪説を考え直す必要が出てくる。

 

我々のガイドラインでエビデンスを示したように、総コレステロール値あるいはLDLコレステロール値が高いと、日本では何と総死亡率が低下する。

 

つまり、総コレステロール値は高い方が長生きなのである。このことは専門家の間では10年以上前から分かっていた。なぜこのような単純で重要なことが一般には知らされていなかったのだろうか。」

 

・アメリカではすでに撤廃

 

「LDLコレステロールは140㎎/㎗が基準値」

 

アメリカのガイドラインでは、すでにこの基準値は撤廃されています。それも2013年、ガイドラインでは「根拠がなかったので放棄する」と、明確に記されています。

 

つまり、日本では当たり前のこの基準値ですが、すでに時代遅れなのです。ここで重要なのは、先ほどの物差しです。

 

ほとんどの方は耳にしたことがないと思いますが、「家族性高コレステロール血症」という遺伝性の病気があります。

 

生まれつきコレステロール値が高いこの患者さんたちは、心筋梗塞で亡くなるリスクがそうでない人に比べて10倍以上も高いそうです。動脈硬化学会のコレステロールの物差しには、この患者さんたちが含まれています。

 

この事実に対し、日本脂質学会の浜崎智仁医師(富山大学名誉教授・元日本脂質栄養学会理事長)は「家族性高コレステロール血症の人を除くと、コレステロール値と心筋梗塞の死亡率の関係はほぼ完全になくなります。」と指摘しています。

 

ということは、遺伝的なリスクを抱えていないのなら、動脈硬化学会の基準値は意味がないということになります。

 

ならば、動脈硬化学会も、こういった遺伝的な病気の方を対象から外した物差しを用意する必要がある。これは、誰もが思うことなのではないでしょうか。

 

・コレステロールは悪者扱いされているけれど…

 

善玉コレステロールに悪玉コレステロール。誰もがいちどくらい聞いたことのある呼び名だと思いますが、すでにご紹介しているようにLDLコレステロールを悪玉コレステロールと呼びます。

 

ですが、個人的にはこの呼び名はどうかと思います。というのも、LDLコレステロールには感染症を防ぐ働きがあるからです。

 

細菌やウイルスが体内に入ると、その毒性を中和する性質をもち、肺炎などの感染症、バクテリアによる内臓疾患などをLDLコレステロールが予防する役割をしています。

 

また、すでにご紹介した浜崎医師によると、「コレステロール値が高いほど長生きになる」と思えるようなデーターもありますのでご紹介しましょう。

 

【男性の場合】

 

【女性の場合】

 

食事制限をしても血中コレステロール値は下がらない。でも、コレステロールが高いほうが長生きできるというデーターがある。

 

さてさて、いったい何を信じたらいいのでしょうね。正直、私もわかりません。

 

・キリスト教にとって天動説が都合が良かったように…

 

繰り返しになりますが、天動説はキリスト教の教えにとても都合がよいものでした。これをコレステロールに当てはめると、天動説が動脈硬化学会のコレステロール基準です。では、キリスト教にあたるものは?

 

日本脂質学会の長寿のためのコレステロール ガイドラインでは、その序文で次のような指摘をしています。

 

「今回、日本脂質栄養学会が中心となり、高脂血症のガイドラインを編集することになったが、本ガイドラインには今まであまり知られていなかった多くの事実が含まれている。

 

それが可能になった理由は編集委員のほとんどが製薬企業から研究費等をもらっていないからである。ページをめくればお分かり頂けるが、各編集委員の利益相反情報が記載されている。

 

この情報こそ、ガイドライン製作者が最初にすべき最低限の情報開示である。これまでのガイドラインを見ればお分かりのように、このような情報開示はなかった。

 

2008 年にマスコミ2社が調べたように、動脈硬化学会のガイドライン作成者の多くは高脂血症治療薬メーカーから数千万あるいは数億の研究費を取得している(私学の場合は金額不明)。このような状態で、まともなガイドラインが作られるであろうか。」

 

ということで、キリスト教にあたるのが製薬会社なのでしょう。これはコレステロールに限る話ではなく、過去にも次のような話がありました。

 

現在は麻薬として知られる「コカイン」ですが、精神科医のフロイトが万能薬として称賛する論文を書き、ヨーロッパ全土にその使用が広がりました。

 

その後、副作用が強くて販売停止になりましたが、フロイトが論文を発表した背景には製薬会社から資金提供を受けていたという事実があります。

 

製薬会社が資金提供先の動脈硬化学会がガイドラインをつくる。そのガイドラインにより製薬会社が儲かる。

 

実際、血中コレステロール値を下げる薬は「世界で一番売れている薬」という異名をもつようですから、この流れがとてもうまくいっているんでしょうね。

 

・ガイドラインの変更は食品業界にも影響が…

 

「血中コレステロール値のために食事制限は、まったくの無意味である!」

 

このガイドラインの変更により影響を受けるのは、なにも医療業界だけではありません。食品業界も同じです。

 

たとえばマヨネーズ。今までふつうのマヨネーズを使っていた人が、コレステロール値が気になって低コレステロールがうたい文句のマヨネーズを使うようにした。みたいな話に思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。また、ドレッシングや油などにもそういった製品は少なくありません。

 

こういった製品も、「コレステロールの摂取量を控えなければいけない」というガイドラインがあってこそ、私たちは利用していました。が、それも買う必要がなくなります。

 

と、言いたいところですが、どうやらこちらも癒着しているように感じています。というのも、こういった製品を売っているのは大手の食品会社。これはマスコミにとって広告主です。

 

もし、「コレステロール制限は無意味」とあるテレビ局が報道したら、広告主はどう思うでしょうか?きっと、「このテレビ局は使いたくない!」となるでしょう。

 

おそらくですが、この小冊子を読んでいる人のほとんどが、今回のコレステロールのガイドライン変更をご存じなかったのではないでしょうか。

 

その理由も、こんなところなのではないかと私は感じています。

 

・やっと本題です!(笑)

 

正直、私からすれば今回のガイドライン変更などどうでもいいことです。

 

そもそも、健康は数字であらわすことができません。そしてもちろん、どこからが病気でどこからが病気でないのか、どこから健康でどこから健康でないのか、この境目に明確な線引きはできません。

 

しかし、次のことだけは確かです。

 

健康な人が体調を崩すと病気になります。

逆に、病気の人が回復すれば健康になる。

 

また、風邪をひいて高熱をだし、咳や鼻がでていたのが、熱が下がり鼻水だけになり、そのうち症状がおさまる。こんな経験は誰にでもありますが、このように病気にもレベルがあります。

 

さらに、健康な状態でも朝、すこし疲れが残ったように目が覚めることもあれば、頭も体もスッキリ目が覚めることもある。こういったことから、健康にもレベルがあることがわかります。

 

そして体は、そういった健康レベルについてさまざまなサインを用意してくれています。これはコレステロールも同じで、私は数値ではなく、次のようなサイン(体の声)に耳を傾けるようにしていますのでご紹介しましょう。

 

・名画「モナ・リザ」からわかること

 

レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナ・リザ」の不思議な微笑み、この笑みは「モナリザ・スマイル」と呼ばれ、科学者、芸術家らが謎を解明しようと様々な研究がされてきたそうです。

 

まずは、インターネットで結構ですから、この絵の画像を見てください。そして、左目の目頭のあたりを確認してみましょう。すると、わかるはずです。ポツンと、なにかしこりのようなものが確認できると思います。

 

実は、目頭のあたりに黄色いしこりのようなものができたなら、それは眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)です。この眼瞼黄色腫は、上まぶたの内側部にできる黄色のほぼ平らな隆起です。痛みやかゆみはなく、中年以降の人に比較的多くみられます。

 

黄色腫の本体は、脂質を多量にとり込んだ泡沫細胞が肌の真皮という部分に漏れだしたもの。このため高脂血症の方に出現することが多いのですが、高脂血症と関係なく出現する場合もあります。

 

約半数は高脂血症が原因とされていますから、モナリザは高脂血症だったと疑われています。これができた人はコレステロールへの対処をしたほうが無難でしょう。

 

・耳たぶにシワがある

 

耳たぶを見てください。

 

そこにシワがある人がいますが、そんな方は動脈硬化が疑われます。そして、その耳たぶのシワ。その理由は次のようなことが原因だとされています。

 

耳たぶにも毛細血管がたくさんあり、また、脂肪もたっぷりあります。動脈硬化によりその血流が悪くなると、耳の脂肪部分に栄養がうまく届かなくなる。そのため、脂肪部分が委縮(枯れる)ことでシワになります。

 

チョコレートなどが乾燥するとひび割れができますが、それと同じような形で耳たぶにシワが現れるわけです。そしてその原因が、血管にコレステロールや脂質が溜まった結果。動脈硬化が疑われることになります。

 

シカゴ大学で行われた「耳たぶと心臓病」の関連性を3年間にわたった調査によると、耳たぶにしわがある人は、ない人と比べてみると件数で約3倍、心疾患で死亡したというデータがあります。

 

耳のしわは老化によってできるケースもありますが、動脈硬化による心疾患の前兆かもしれないことを頭の片隅にでも入れておいてください。

 

・アキレス腱を見てください!

 

コレステロールが血管内にこびりつく。これが動脈硬化ですが、コレステロールは皮膚にもこびりついて盛りあがることがあります。

 

なかでも、それがおこりやすいところがふたつあり、そのひとつが目元。ここにできた黄色いしこりが、すでにご紹介した眼瞼黄色腫です。

 

もうひとつの場所は肘や膝などの関節部。こういった部分に黄色のしこりができることがあります。そして、こちらのケースの方は「家族性コレステロール血症」という病気の方に多いとされています。

 

人の体は十人十色ですが、コレステロールについてもそれは同じです。遺伝的にLDLコレステロール値が高くなりやすく、生活習慣などを改善してもその数値がなかなかなか下がらない人がいますが、こういった人は家族性コレステロール血症という病気の人たち。

 

そして、こういった遺伝的なリスクはアキレス腱を見ればある程度わかるようです。

 

動脈硬化とは、血管壁の傷などにコレステロールがたまる病気です。つまり、傷があるところにコレステロールがたまりやすくなるわけです。それが皮膚でおこるとき、肘や膝など関節部にできやるいのも同じ理由。

 

そして、体でもっとも負荷がかかり傷ができやすい部分とはアキレス腱であり、ここはいつでも傷だらけと言ってもそれほど言い過ぎではありません。

 

そのため、コレステロールは関節部以上にアキレス腱にたまりやすく、たまることで厚みが増すことになります。若くしてアキレス腱の厚みがあるのなら、こういった遺伝的リスクを承知し、動脈硬化への対策が求められます。

 

・動脈硬化はこうしておきる!

 

さて、動脈硬化がおきると病院で薬を処方されるわけですが、私ならばそれを未然に防ぐ道を選びます。その理由をご理解いただくために、まずは動脈硬化がおきる流れをカンタンに説明しましょう。

 

血液中にLDLコレステロールや中性脂肪が増えると、血管の内壁に付着しやすくなります。このとき、血管に傷があると、そこからLDLコレステロールが中に入り込み、それが活性酸素により酸化LDLとなります。

 

体の免疫細胞のひとつであるマクロファージは、この酸化LDLを異物とみなし食べ(取り込む)ます。すると、マクロファージは太り(泡沫細胞となり)、血管の内壁におできのような膨らみができます。これをプラークと呼びます。

 

そのため、血管内壁は厚くなります。またそのため、血液の通り道が狭くなり、これが動脈硬化のはじまりです。このプラークが傷つくと、その修復のために血小板が集まります。それがかさぶたのようなものをつくりますから、血液の通り道はさらに狭くなります。

 

こういったことが繰り返されると、そのかさぶたが重なり血栓をつくることで血液の流れを止めてしまうことになります。

 

当然のことですが、血液の流れが止まると、心臓や脳の細胞に酸素や栄養が届かなくなり、急激にその機能が失われることになります。

 

それが心筋梗塞や脳卒中など血管の病気として表面化するわけです。

 

・コレステロールだけの問題ではない!

 

「動脈硬化とはコレステロールだけの問題ではない。」

 

なんとなくでも、それがお解りいただけたと思います。

 

水道管に水垢がつくように、血管も血液が流れるなら必ず傷ができます。また、活性酸素は常に体内で発生していますから、それが原因で傷ができることもあります。

 

このことから、次のことがわかります。

 

・血管内壁にできる傷が修復できれば、LDLコレステロールの侵入を防ぐことができる。

 

血管もまた生まれ変わっていますから、その主成分であるアミノ酸を十分にとることが求められます。

 

・活性酸素の害を防ぐことで、LDLコレステロールの酸化を防ぐ

 

活性酸素を中和するのはポリフェノールやビタミンC,Eなどの抗酸化物質です。こういったものを毎日欠かさずとることで、酸化LDLの生成を防ぐことができます。

 

また、ビタミンEをとることで、酸化LDLを分解できます。たったこれだけのことで、動脈硬化の進行を相当防ぐことができるはず。

 

もちろん、ここで私が嫌う「錆びた油」、スーパーやコンビニのお惣菜や揚げ物、ポテトチップスなどをたくさんとっているのなら、それを控える必要があることは、今さら指摘するまでもないでしょう。

 

・栄養はコレステロールを減らすことができます!

 

「単に、病院の薬でコレステロール値を下げても…」

 

血管に傷ができれば、そこにLDLコレステロールが入り込みますし、活性酸素によりそれが酸化されればプラークができて血管は狭くなります。

 

ですから、コレステロール値を下げることのみに注力するのはマチガッテいるとは言いませんが、正しいとは言えません。

 

そしてもっとも重要なことは、「コレステロール値はカンタンに下げることができる」ことであり、その方法は美容と健康面にも役立つという事実です。すでにご紹介しましたが、コレステロールは胆汁酸の原料です。そしてこの胆汁酸は便と一緒に体外へ排泄されます。

 

つまり、この流れがしっかりしてさえいれば、コレステロール値が過剰になることはほとんどあり得ません。

 

理想的な便の色は黄土色といわれていますが、それは胆汁酸の色が黄土色だからであり、便がその色なら順調にコレステロールが減っていることになります。そしてこのとき、栄養の働きによりそれが加速します。

 

たとえば魚介類に豊富な栄養素タウリン。この栄養素は胆汁酸を合成する酵素の活性を高めます。

 

また、ビタミンCはコレステロールから胆汁酸への変化を促します。このビタミンCがコラーゲンの生成など、美容面に重要な役割を果たすことは誰でも知っている事実です。

 

逆に、便秘で、しかもビタミンCが不足すればコレステロールを体外に排泄しにくくなることも容易に想像できることでしょう。また、便秘が健康と美容の大敵であることも、ご存じない人などいらっしゃらないでしょう。

 

さらに、体内で直接的にLDL(悪玉)HDL(善玉)コレステロールをコントロールできる栄養素もあります。

 

青魚の成分として有名なDHA・EPAはLDLコレステロールを減らしHDLコレステロールを増やす働きがあります。これらは、肝臓での中性脂肪の合成を押さえる働きがありまし、さらに血液をサラサラにする効果まであります。

 

・やっぱり、そういうことね。

 

DHAやEPA、ビタミンC,アミノ酸をしっかりとる。そして、便通の改善をする。たったこれだけのことで、コレステロール値は下がります。そしてこれらの栄養素は、美容と健康、そして脳の性能を高める働きもあります。ですが、こんな理にかなった方法も、病院で勧められることはありません。

 

その理由も冒頭のように、動脈硬化学会の主張するコレステロール神話(天動説)を、都合よく利用する製薬会社(キリスト教)がいるからでしょう。

 

栄養成分では特許がとれませんから、製薬会社は儲かりません。だからこそ、わかってはいてもそれ以外の薬をつくっているわけです。

 

最期に、ガリレオの言葉をいくつかご紹介してこのお話を閉めましょう。

 

「学者は、それゆえという言葉をしきりに使うが、なにゆえ、それゆえなのか俗人には分からない。なにか、偉そうな言葉で誤魔化されているようだ。」

 

コレステロールの害を声高に叫びながら、栄養でコレステロールが下がるという事実を無視し、製薬会社がつくった異物(薬)を処方している。これはまさしくガリレオの指摘通りではないでしょうか。

 

「自然はわれわれの知性にとっては限りなく驚嘆すべきことを最高度の容易さと単純さとで行なっている。」

 

自然の一部である私たちの営みとは、ある意味で奇跡です。そしてその奇跡の営みは、栄養の働きにより保障されています。

 

また、「しっかり食べ、しっかり出す」こともガリレオの指摘のように「最高度の容易さと単純さ」ではないでしょうか。

 

いつも言っていますが、こんな私の話を信じる必要はありません。ですが、試す価値は十分にあると確信しています。

 

「人にものを教えることはできない。みずから気づく手助けができるだけだ。」

 

ガリレオもこんな言葉を残していますから、あとはあなたの選択におまかせしましょう。

 

きっと、元気になります。

 

 

 

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